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精神科・心療内科ケアワーカー コラム「Daily Note」

2015.03.03

「Daily Note」

私が長岡病院に入職してから早いもので3年近い月日が経ちました。それまで勤めていたスーパーには下の子の妊娠出産で離れていた期間を除き、約9年もお世話になったので、全く違う分野の仕事に就くことは大きな挑戦でした。また、半日パートからフルタイムの勤務に変わることに対する不安もありました。

病棟での勤務がスタートすると、やはり初めてのことばかりで毎日オロオロしていたのを覚えています。ですが、優しくご指導くださる先輩方に恵まれ、また、気さくに声をかけてくださる患者さまの「がんばりや」の励ましの声に何度も勇気をいただき、今までにない充実感を感じました。今でもよく覚えているのは、入職して2ヶ月目の頃に、それまであまり話すことのなかった患者さまから「あんたは対応がやわらかいからええなあ」と笑顔で褒めていただいたことです。嬉しかったのと同時に、いつでも患者さまに見られていることを意識して行動しなければ、と身の引き締まる思いでした。今も試行錯誤の繰り返しで、自分の至らなさを痛感してばかりですが、それ以上に病棟に行くのが楽しみです。

転職先を探していた3年前、「次は事務でもしようかな」と言った私に、「座って仕事してる姿なんて似合わへんよ」とアドバイス(?)してくれた友人の言葉を思い出します。私の代わりに家事を半分以上引き受けてくれている家族に感謝しつつ、これからも“やわらかい対応”ができるよう頑張りたいと思います。

 

文:樋渡 和泉 (長岡ヘルスケアセンター 4C病棟 ケア・サブリーダー)

※上記文章は財団誌「ティータイム」2015年3月号の内容を編集して掲載しています。

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