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新人研修講師メッセージ 「Yell 新入職員への言葉」

2015.04.07

「Yell 新入職員への言葉」

学生時代に病院実習でご指導いただいた先生の言葉で、印象に残っているものが2つあります。

1つ目は「就職をしたら、できるだけ1つのところに長く勤めなさい」というものです。その言葉を聞いたときには「まぁそんなものなのかな」という程度にしか思っていなかったのですが、最近になって、その言葉に含まれた先生のエールを感じるようになりました。

何事も初めての時には、戸惑いや不安、緊張がつきものだと思います。仕事も同じで、最初から何でも上手くできる人などいないでしょう。あの名優・高倉健さんも、養成所時代、あまりの下手さに「止めたほうがいい」と言われていたそうです。それでもそこからいかに成長するかで、その人の真価がみえるのではないでしょうか。日々の仕事のなかで、上手くいかずに落ち込むことや、周りに迷惑をかけてしまうことは、誰にでもあることで、そして、それこそが成長の鍵なのだと思います。

先生が言われた「長く勤めなさい」の言葉には、「失敗をする自分をしっかり見つめながら、何年もかけて成長しなさい」という意味があったのではないか、と感じるのです。そして、長く勤め、成長するには人との繋がりが不可欠だと思います。見本となる先輩、力を合わせる同僚、そして時に励まし、切磋琢磨し、支え合える同期との繋がりが仕事において大きな力になると思うのです。新入職の皆さんも、是非この職場で長く勤められ、お互いに成長し合えれば、これほど嬉しいことはありません。

そして先生の言葉の2つ目はというと……「遊んだ次の日こそ、しっかり仕事しなさい」です。おそらく皆さんを歓迎する宴が、そこかしこで催されると思います。その翌日は、養った英気をフル活用し、眠気なんてなんのそので、元気に仕事に励みましょう!

 

文:武田 葉子 (長岡ヘルスケアセンター 教育研修企画室・リハビリテーション課 作業療法士)

※上記文章は財団誌「ティータイム」2015年4月号の内容を編集して掲載しています。

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