☆２人目の利用者さま
「袖に手を通しにくい」
脳梗塞で片麻痺があり、麻痺側上肢の随意性が低下し、筋緊張が高まりやすいため袖は通しにくく、通した後も服が絡まってしまい、もう一側の袖が通しにくくなっていました。手順は一般的な方法ですが、過緊張となりやすい場面を伝え、過緊張を抑制しながら着る練習をしました。

☆３人目の利用者さま
「服の向き、着替えの手順がわかりにくい」
脳梗塞で麻痺は軽度ですが、高次脳機能障害がありました。洋服の向きや手順がわかりにくかったため、タグを目印にして向きを確認し、手順を決めて練習しました。

１人目の方が何回かの訓練後に「外から帰った後に、いつも手伝ってもらい脱いでいたコートを、手伝いがなくてそのまま着ていたの。その時にリハビリの練習を思い出して、時間はかかったけど何とか脱げたよー」とお話がありました。練習だけでなく実際に着替えができたと聞いて、場面に応じた継続的な練習が、実用的な動作につながるとあらためて感じました。

（OT沖田）