アゼリアガーデン
訪問リハビリ通信VOL.40 平成30年11月
訪問リハビリ Daily Note
当センターでは、病院からの退院と同時に訪問リハビリ利用開始となるケースが多くあります。在宅復帰後にキーマンとなる「同居のご家族」は、利用者さまの入院中に、退院に向けてのさまざまなレクチャーを病院で受け、不安を抱きながら、ご自宅での介護を始めます。
初めのうちは家族のためだと思い、寝る間も惜しんで介護をしますが、毎日休みなく介護を続けていくと、精神的にも肉体的にも日々疲れが蓄積していきます。そしてどんなに大切な家族でも、「介護に疲れた」「もう一緒に生活することは無理だ」と感じることもでてきます。
このような場合に、私たちリハビリスタッフが行う対応をご紹介します。
1.現在の介護疲れを傾聴、確認する
まずは、ご家族が何に一番疲れを感じているのかを確認します。その答の中に身体介護に関することがあれば、リハビリとして次項の手順をご提案いたします。
2.介護時のボディメカニクスのご紹介
介護をする時に体の負担を減らすことで、疲れにくくします。高齢者の体を支えたり、体の向きを変えたりする時に無理な負荷がかかると、介護する側もされる側も体に負担を感じます。その負担を軽減するのが、ボディメカニクスです。
ボディメカニクスとは、力学の原理を使って介護者の体の負担を減らす技術のことです。この方法を活用することで、疲労を最小限にして、腰痛などの不調も防ぐことができます。
<ボディメカニクスのポイント>
①重心を低くして両足を広げて、支える面積を広くする
②相手に可能な限り近づく
③てこの原理を使う
④相手の体をできる限り小さくまとめる
3.ご本人にできることをしてもらう
ご本人ができる動作はできる範囲で行ってもらうように、ご提案やアドバイスをします。介護者の負担軽減と合わせて、ご本人の身体機能の改善にもつながるような動作方法も重視しています。
4.その他
リハビリとしての直接の介入ではありませんが、短期入所の利用で介護者のリフレッシュをご提案することもあります。
今後も、利用者さまへの直接の支援だけではなく、「在宅で続けられる介護」という視点を常にもちながら、支援を続けてまいります。
(PT田中)
居宅介護支援事業所のケアマネジャーさんへ
アゼリアガーデン・訪問リハビリセンターでは、訪問リハビリのご利用申し込みをお受けしています。
電話連絡にて、利用希望をお伝えのうえ、お手持ちの情報をお送りいただければ結構です。
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