アゼリアガーデン

訪問リハビリ通信VOL.46    2019年5月

訪問リハビリ Daily Note

 

《 動作の実用性を考える 》

  訪問リハビリでは動作を評価するにあたり、‘実用性’を念頭に置きます。動作の評価手順は様々ですが、実用性の確認がポイントの一つです。利用者さま、ご家族へ説明の際には、単に実用性の有無だけではなく、どこが問題なのか、その問題にどのように対応すればよいのか、さらに身体機能との関係性まで説明します。今回はその実用性のポイントについて、‘歩行’を例に紹介いたします。

  安全性:安全に動作ができているかを評価します。歩いてはいても、転倒することがあれば安全性は低下しています。

  安定性:安全性に近いですが、安定性は動作が一定しているかを評価します。動作の日差変動が大きい、あるいは日中はよくても夜間は調子が悪い場合は安定性が低下していると判断します。

  

  

  

  

  持久性(耐久性):例えば、目的地まで歩き始めた際にすぐに息切れする、あるいは途中で疲れてたどり着かないなどがあれば、持久性の低下になります。また持久性はその方の生活スタイルによって、評価基準は変わります。歩行は自宅内だけなのか、外出の機会があればどの程度の歩行距離があるのかなどを考慮します。

  速度性(スピード):動作の速さを言います。持久性と同様にその方の生活スタイルにより、評価基準は変わります。自宅内は歩行で屋外は車いすの場合、トイレに間に合う速さで移動できれば特に問題はないと判断します。しかし、屋外も歩行される方の場合は、道路の横断に10分かかり、車が来ても対応できなければ、速度性に問題はあります。

  社会性:見た目のことを言います。ご本人の気持ち、周囲にどう思われるかがポイントです。杖や押し車を持ちたくない、脳卒中で跛行が気になるなどがあります。

  優先順位は①②が高く、③~⑤は個別性があります。ゆっくりでもいいから歩き方が気になる方は⑤の優先順位が高くなります。急いでトイレに行く、あるいは道路の横の機会がある場合は④が高くなります。時間に制限がなければ③や⑤が優先される場合もあります。当センターでは、その方の生活スタイルや個人の思いを大切にしながら、毎日の生活を安全に過ごせるようにアドバイスしてまいります。

(PT 山城)

居宅介護支援事業所のケアマネジャーさんへ

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