アゼリアガーデン

訪問リハビリ通信VOL.47    2019年6月

訪問リハビリ Daily Note

 

《 高齢者の生活を見極める‘眼’ 》

  リハビリと言えば、脳梗塞や骨折受傷後に始めることは、広く知られています。それ以外の疾患でも、受傷後にリハビリを開始することは多くあります。しかし、意外にリハビリ開始につながらないのが、2~3週間程度の安静です。例えば、肺炎で入院する、あるいは骨折はないけれど、転倒後の痛みがあり安静にしているなどがそれに該当します。

  高齢者は、機能低下が知らないうちに進行し、気がついたときには「起き上がれない」「歩くことができない」などの状況に陥っていることも少なくありません。具体的には、絶対安静の状態で筋収縮が行われないと1週間で20%、2週間で40%、3週間で60%の筋力低下が起こるといわれています。さらに、1日の安静によって生じた機能低下の回復のためには1週間かかり、1週間の安静では回復に1ヵ月かかるといわれます。

  

  

  

  

  2~3週間の安静を送った後であれば、確実に機能低下をきたしていることでしょう。そのタイミングでタイムリーにリハビリを始められると、回復はスピーディーになります。しかしリハビリをせず、ご家族や周りの方も何をしてあげれば良いかがよく分からないということになれば、回復は遅れます。場合によっては、潜在的に歩行能力はあるのに、ご家族や周囲の方がもう歩けなくなったと思い込んでしまい、車いす生活を続けることにもなりかねません。

  高齢者の健康管理は、決まった手順があるわけではありません。多種多様な公的、私的サービスの中から、その方に最もふさわしいと思われるものを選びます。そして、そのサービスが合っているかどうかは生活状況によって判断されます。この必要なサービスを見極める‘眼’、今の生活状況がベストかどうかを見極める‘眼’は、高齢者の支援に関わる者にとって、どの領域や現場で従事していても、必要な能力だと言えます。当センターでも、そのような‘眼’を養うことを日頃から心掛け、利用者さまにはより良いサービスを提供してまいります。

(OT伊藤)

居宅介護支援事業所のケアマネジャーさんへ

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