アゼリアガーデン
訪問リハビリ通信VOL.51 2019年10月
訪問リハビリ Daily Note
《 その人らしい生活を送るために 》
当センターでお受けするケースは、骨折や脳卒中受傷後の病院からの退院ケースもあれば、入院はなく加齢によってADLが低下したケースもあります。いずれにしても、訪問リハビリの介入時から、在宅での生活の再構築に向けたリハビリが始まります。
訪問リハビリを開始した頃に、利用者さまとご家族が最初に当たる壁があります。それは「指導されたことをちゃんとしないといけない!」と感じたり、退院ケースでは「病院でこう言われた」「必ずこの順序でしなければ」とプレッシャーを感じたりすることです。
病院で在宅を想定したリハビリを続けてきても在宅でそのまま行うことが難しい場合も少なくありません。その要因としては、病院と在宅で環境が異なること、介護者自身の生活のために予定していた介護を続けるのが難しいなどがあります。
そういったプレッシャーを感じる方には、「いい加減」「適当」「頑張りすぎない」というアドバイスをしています。利用者さまとご家族に当てはまることですが、退院直後や利用開始直後は頑張れば何とかできるようなことでも、そのまま無理を続けると、疲労や上手くいかないことに対するストレスが双方に生じます。すなわち過度な頑張りを続けるという緊張感は、長く続かないものです。
安全に配慮した最低限の介助方法や指導は必要です。しかし在宅生活を長く続けていくためにも、「適当に」「いい加減に」「頑張りすぎない」を念頭に置いて、利用者さま、ご家族と相談を続けてまいります。そして双方にとって、‘その人らしい生活’の再構築をサポートできればと思います。
(PT山城)
居宅介護支援事業所のケアマネジャーさんへ
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